西武鉄道は10月14日、鉄道設備への給電を行う池袋変電所で国産のフィジカルAIロボット「ugo mini」(ユーゴーミニ)による実証実験を報道陣に向け公開した。
将来的な労働力不足が叫ばれる中、ロボットの活用でデジタル化を加速させ、持続可能な保守体制の構築を推進する。
西武鉄道池袋変電所で実証実験が続けられる国産フィジカルAIロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」。幅は40センチメートルで狭い現場も余裕を持って動くことができる=10月14日午前、東京都豊島区(成田隼撮影、以下同)「ugo mini」(ユーゴーミニ)は高さ60〜180センチ、幅40センチ、重さ16キロのAI点検ロボット。伸縮・チルト機構を備えた4Kカメラとセンシング技術の「3D LiDAR」を搭載し、自律走行とAIによるメーターの読み取りができる。
池袋変電所内には1台のロボットが置かれ、保守係員の移動時間や作業工数の削減効果を測定、最適な運用フローを検証し「拠点常駐型のデジタル監視体制」を構築している。
拠点常駐型のデジタル監視体制により、即時対応力強化やロボットが収集した映像や温度などといったデータの資産化ができるという。
同鉄道では沿線に34カ所の変電設備が点在し、4つの事務所に所属する変電所保守担当の係員がエリアごとに分かれて保守管理を行っている。
しかし、これまでの「人が現地に行くこと」のみの方法では、生産年齢人口の減少でインフラ維持が困難になることが予想されている。従来の「決まった期間ごとに点検を行う手法」から「設備の状態を監視し、状態に応じて最適な時期に修繕を行う手法」へ転換を図り、安全性の向上と効率化を両立させることを目指す。
西武鉄道鉄道本部の青木啓史さんは「国産ロボットというところにかなり魅力を感じている。異常の有無の発見はロボットで、人がやらなければならないことは人が行いたい」と話した。
ugoの羽田卓生CSO(最高戦略責任者)は「重要性の高い現場で使ってもらえてとてもうれしい。日本のフィジカルAIの勝ち筋を示していきたい」と話した。(写真・文 成田隼)
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需要が消え、設備が老い、人が減る――西武鉄道、144両更新の裏側 「大手なのに恥ずかしい」を受け入れたワケはcopyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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