「うちは大丈夫」が餌食に 中小企業の情報漏えい前年2倍、増えた「手口」は?:MM総研の調査(1/3 ページ)

» 2026年10月31日 09時00分 公開
[サトウナナミ,ITmedia]

 ICT市場調査を行うMM総研(東京都港区)の調査によると、国内で2026年1〜9月に初報があったサイバー攻撃による情報漏えい事案は454件で、前年同期の304件から49%増だった。特に従業員300人以下の企業では、事案数が前年同期の約2倍になっており、増加が目立つ。サイバー攻撃は、もはや大企業だけの問題ではなくなっている。

photo サイバー攻撃による情報漏えい事案数の推移(出所:MM総研のプレスリリース、以下同)

情報漏えい事案は8月に過去最多 手口の多様化進む

 サイバー攻撃による情報漏えい事案数を月別に見ると、2026年8月は71件となり、5年間で最も多い月となった。9月も暫定値で68件と、高い水準が続いている。

photo 月別事案数の推移(2022年1月〜2026年10月)

 被害の起点(原因)をみると、各年1〜9月期の比較において「ランサムウェア」は2022年の33件から2024年に79件へ倍増し、2025年に81件、2026年に88件と高水準が続いている。

 2026年に大きく増えたのは「フィッシング起点」「不正ログイン・アカウント乗っ取り」だ。2022年の同期間と比較して、フィッシング起点は約9倍に、不正ログイン・アカウント乗っ取りも約1.6倍に増えた。また、VPN機器やCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のプラグインなどの脆弱(ぜいじゃく)性を突いた事案も、前年同期の30件から48件に増えている。

photo 被害の起点別事案数の推移
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