黒字化目前のZehitomoは、手元資金を確保すべく新たな資金調達手段を模索していた。だが、銀行融資は最低3カ月を要し、株式調達は希薄化のリスクを伴う。この壁を打ち破ったのが、AIを活用した「データ駆動型融資」だ。同社が提出した10万件の入金データをAIが解析し、わずか1カ月で数千万円の融資が実行。株を薄めず迅速に資金を確保する「AI時代の調達術」と、変化する融資条件の最前線を追う。
決算情報の少なさや少額融資の採算性など、中小企業の資金調達には構造的な壁がある。その課題を変えつつあるのがAIをはじめとするテクノロジーの活用だ。多様な資金ニーズに応える、新たな選択肢が広がり始めている。
「AIによる審査の高度化」と「資金調達の多様化」は必ずしも同じ話ではない──ベンチャーファイナンスの第一人者である早稲田大学ビジネススクール(経営管理研究科)の長谷川博和教授は、こう指摘する。
融資の審査にAIを使う動きがある。資金を調達する企業にとっての「審査が遅い」などの課題を解決できのか。逆に、借りる側に変化はあるのか。専修大学の尾木研三教授に聞いた。
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