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出世したいなら、まずは“ぜいたく”を知る:銀座で学んだこと(3/4 ページ)
とある会社の社長は、「ぜいたくはテーマパークの“入場料”みたいなもの」だとおっしゃいます。これはどういう意味なのでしょうか?
まずは外見から攻める
「まずは外見から」と話すのは、紙業会社の専務Dさん(30代後半)。
「見た目から入るのも大事。例えば、いい料亭に行くと女将(おかみ)はお客の身なりを見る。ただ、スーツ、靴、時計、カバン、全ていいモノを身につけるにはたくさんのお金が必要になるので、給料が高くないといけない。だから、それを追いかけるうちに自ずと中身もついてくるよ」
Dさんはこの作戦を20代のころから実行しているそうで、最初はハンカチなどの小物からいいモノを買うようになり、ハンカチの次はネクタイ、シャツと、順番にグレードをあげていったそうです。
いいモノを着て、いいモノを食べて、いい所に住む――。そんな生活を送るのは自分には無理と思われたかもしれませんが、Dさんはお金をかけない楽しみ方もされているようです。
「休日に自宅でゆっくりDVDを見ながら水割りを飲んでいると、『ぜいたくだなあ』と感じるよ。ただ、それは休日に1人だからだけどね」
ビジネスシーンでは身の回りを高額なモノで固めていらっしゃいますが、休日はお金ではなく、時間をたっぷり使って自分の思うように過ごす。ひとことで「ぜいたく」と言っても、そのシチュエーションごとに意味合いは異なるということです。
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