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ワンランク上の小さな気くばり――傘は開いてから相手に渡す:1秒で心をつかむ「気くばり」の習慣(2/2 ページ)
気分が沈みがちな雨の日も、気くばり1つで晴れやかになります。
小さな先読みができる人は評価が高い
私がコンサルティングをしている、あるサービス業では、雨の日には出口でお客さまの傘を開いて渡すように接客指導をしています。
子ども連れやお年寄り、手荷物のあるお客さまには、あいあい傘で駐車場所までお送りするようにしてもらっています。これがお客さまの間で評判が上々なのです。
プライベートでも同じです。ある方は、雨の日に傘を開いてさりげなく奥様に渡したところ、「気がきくっ!」と、感激されたそうです。傘に限らず、小さな先読み行為ができる人は、周囲の評価が高いのです。
同じく簡単にできて、とても喜ばれる振る舞いがあります。それは「プルタブ開け」(ペットボトルキャップも)です。
缶飲料のプルタブを開けるのは、意外に力がいるものです。とくに女性は、開けてもらえると、うれしいもの。あるトップセールスの人は、プルタブを開けてから渡すのは当たり前の習慣だそうです。
女性だけにしてあげると下心があるようで、「キザッ」と思われますから、周囲のいろんな人にしたほうがいいでしょう。自然な気くばりになります。
(つづく)
今日のポイント
「してほしい」と言われてからするのでは、ただの人
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