年内に100店舗を計画 「相席屋」が事業を急拡大している理由:7月から新サービスも(4/4 ページ)
最近、繁華街で居酒屋チェーン「相席屋」の看板を見る機会が増えていないだろうか。2014年に1号店をオープンして以来、破竹の勢いで右肩上がりに売り上げや店舗数を伸ばしているのだ。さらには「マッチング」をキーワードに新たなサービスにも乗り出した。同社の取り組みに迫る。
「0円婚活」
さらに今年7月から、「SOWELUTE(ソエルテ)」という結婚相談所の事業も始めた。まさに「マッチング」をキーワードとしたビジネス展開だ。相席屋で、出会いのハードルを下げることに成功したその後は、婚活のハードルを下げたいというのだ。一般的な結婚相談所では、会員は30代以上が中心、平均で30〜40万円の費用がかかってしまうことから、相談所への登録はハードルが高い。
しかし、SOWELUTEは、入会金や月会費など固定でかかるコストはなしという「0円婚活」を実践している。そうすることで20代でも安心して婚活できる仕組みを作ったのだ。業界の常識をくつがえすこのシステムも、もしかすると信頼を得るまでに少し時間がかかるかもしれないが、認知さえ広がってしまえば、日本の婚活スタイルに変化を与えるインパクトをもたらすかもしれない。
出会いを通して未来を明るくする企業でありたいという経営ビジョンを掲げるセクションエイト。今年5月には、相席屋の良縁による少子高齢化の是正計画が東京都の経営革新計画に承認された。
男女のマッチングから始まり、ビジネス領域をますます広げている相席屋。その次の一手に注目が集まる。
著者プロフィール
三上成文(みかみ しげふみ)
フードアナリスト・ブランディングプランナー
東証一部上場外食ベンチャー企業にて、広報部門の立ち上げや、地方自治体、他社との業務提携PRを経験。その後、外食事業会社の立ち上げで、ブランディング・PRに携わる。
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