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なぜ滋賀県は北陸新幹線「米原ルート」に固執するのか?:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/6 ページ)
北陸新幹線延伸区間は「小浜京都ルート」にまとまるだろう。しかし、滋賀県は費用対効果に優れた「米原ルート」を譲らない。北陸地域も近畿地域も望まない「米原駅乗り換え案」は、実は滋賀県にもメリットがない。それでも滋賀県は主張しなくてはいけない。これは「我田引鉄」という単純な話ではない。
ここから先のルート案の紆余曲折は、以下の過去記事を参照していただくとして、北陸新幹線の敦賀〜新大阪間のルートは3案に絞り込まれた。
1999年にJR西日本が再提案し、滋賀県が推す「米原ルート」、2015年にJR西日本が提案した「小浜京都ルート」、京都府に地盤を持つ与党PT委員長が突如提案した「小浜舞鶴京都ルート」だ。
そこで「与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム 北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会(以下、政府与党PT)」は今年4月、国土交通省に対して「所要時分、路線延長、概算事業費、需要見込み等の将来の着工の判断に資する項目の調査を半年間程度の期間で行い、本年秋頃を目途に、本委員会に対して報告を行うこと」を求めた。
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