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1.2兆円産業の倍増図る日本の宇宙ビジョンとは?:宇宙ビジネスの新潮流(3/3 ページ)
政府の宇宙政策委員会 宇宙産業振興小委員会において取りまとめられた「宇宙産業ビジョン2030」。ここから日本の宇宙産業が目指すべき方向性を考えてみたい。
世界のライバルも高い目標
このように期待の高まる宇宙産業だが、各国も同様に積極的なビジョンを掲げている。商業宇宙産業を加速する米国はもちろんのこと、例えば、英国でも業界団体が中心となって2015年に「UK Space Innovation and Growth Strategy」をまとめており、2030年までに世界の宇宙産業の10%シェア獲得、新たに10万人の雇用を生むことなど、非常に高い目標が掲げられている。
今回の宇宙産業ビジョン2030も、ビジョンの実現、実行こそが本当の勝負だ。日本の宇宙産業の可能性にぜひ注目してもらいたい。
著者プロフィール
石田 真康(MASAYASU ISHIDA)
A.T. カーニー株式会社 プリンシパル
ハイテク業界、自動車業界、宇宙業界などを中心に、10年超のコンサルティング経験。東京大学工学部卒。内閣府 宇宙民生利用部会および宇宙産業振興小委員会 委員。民間宇宙ビジネスカンファレンスを主催する一般社団法人SPACETIDE代表理事。日本発の民間月面無人探査を目指すチーム「HAKUTO(ハクト)」のプロボノメンバー。主要メディアへの執筆のほか、講演・セミナー多数。
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