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戦う相手が強すぎて衰退した東京チカラめし何が悪かったのか(4/4 ページ)

急速に店舗数を増やして大いに注目された東京チカラめし。しかし、衰退するのも早かった。理由として「店舗の急拡大にオペレーションが追い付かなかった」「店舗の清掃が行き届いていなかった」などが挙げられるが、本当にそれだけが原因なのだろうか?

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どんな戦略を打ち出すべきだったか

 東京チカラめしは、どのような戦略を打ち出すべきだったのだろうか。

 例えば、特定のエリアでニッチな商品で勝負する道もあったはずだ。大きくない商圏で独自の商品やサービスを提供することで堅実な経営を行う飲食チェーンは少なくない。都内の中央線沿いを中心に展開する飲食チェーンには、ボリュームたっぷりの料理を提供する「キッチン男の晩ごはん」や、もつ焼きを提供する「四文屋」がある。「焼き牛丼」というユニークな商品を武器にコツコツと店舗を増やす戦略もあった。

 ニッチなチェーンならば、店舗運営を大手牛丼チェーンとシビアに比較されることはない。多少店内が乱雑でも、「味わい」として顧客に評価される。

 現在、東京チカラめしは「ごはんおかわり自由!」を強く打ち出し、ボリュームのある定食や丼のメニューを強化している。しっかり食べたい客に向けた戦略が軌道に乗れば、再成長できるだろう。

 なお、東京チカラめしを運営する三光マーケティングフーズに編集部より取材を申し込んだが、回答期限までに連絡はなかった。

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手ごろな価格でもつ焼きを提供する四文屋(出所:東京都中野区新井薬師駅商店会公式Webサイト)
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東京チカラめしは丼や定食で特色を出している(出所:三光マーケティングフーズ公式Webサイト)
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ボリュームのある定食を強化している(出所:三光マーケティングフーズ公式Webサイト)
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