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大企業でできない経験をベンチャーで積む「レンタル移籍」とは?NTT西日本や日本郵便なども実施(2/3 ページ)

最近話題の「企業間レンタル移籍」をご存じだろうか。大手企業に籍を置いたまま、出向という形で期間を定め、ベンチャー企業で働くというもので、既にいくつかの会社がそうした取り組みをスタートさせているのだ。

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NTT西日本や日本郵便など大企業も続々と導入

 2015年に創業したローンディールがこれまでに手掛けたレンタル移籍の実績は、累計で10社を超えているという。いくつか例を紹介してみよう。

 NTT西日本からは、ALE(エール)に入社7年目の社員が移籍した。ALEは世界初の人工流れ星事業を展開するベンチャー企業。17年にはスタートアップ企業と学生のコラボレーションイベント「NeXGeN」に参加しStartup of the Yearを受賞している。流れ星をビジネスにするという、まさにイノベーティブな思考から代表の岡島礼奈氏が起業した企業で、普通ではできるはずがないと思われることを形にしている。NTT西日本からレンタル移籍した人材は、Wi-Fiビジネスの推進に携わっていたが、宇宙ビジネスという未知の業界で、大企業ではできない経験を積むことになる。

人工流れ星事業を展開するALE(出典:同社サイト)
人工流れ星事業を展開するALE(出典:同社サイト

 日本郵便でも、レンタル移籍の導入を開始している。最初のレンタル移籍先はTBMとなった。TBMは紙やプラスチックの代替となる石灰石から生まれた新素材ライメックスの開発、製造、販売を行っているベンチャー企業だ。

 他にもトレンドマイクロ、関西電力、大鵬薬品といった大企業が次々とレンタル移籍を取り入れている。

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