2015年7月27日以前の記事
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“革靴離れ”が生んだスニーカー修理サービスは定着するか軽装化の流れが“お直し業界”にまで(1/2 ページ)

「お気に入りのスニーカーを修理して長く使いませんか?」――そんな提案を靴・バッグなどの修理ショップを展開するリフォームスタジオが始める。革靴やブーツを修理して長く使うサービスは以前からあるが、スニーカー向けに同じようなサービスを提供する意図はどこにあるのだろうか。

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 靴・バッグなどの修理サービスショップを展開するリフォームスタジオ(東京都中央区)は7月4日から、スニーカーの靴底(ソール)を自分好みにカスタマイズできる修理サービス「ドレスアップソール」を開始する。

 サービスの内容はスニーカーの靴底(ソール)の張り替えで、修理サービスチェーン「リアット!」、「ミスタークラフトマン」、「エコクラフト」の約260店舗で提供する。12パターン52種類の靴底をそろえ、「ここまでそろえるのは業界初」(曾良中研司取締役)と自負するほどの力の入れようだ。

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靴底(ソール)を張り替える

ターゲットは「スニーカーにこだわる男性」

 まず、サービスの概要を説明しよう。例えば、スニーカーの靴底がすり減ったり、汚れたりしてしまった場合、同じ靴底をメーカーから取り寄せるのは難しかった。仮に修理できたとしても顧客は「気に入った色やデザインがない」「修理してダサくなるのはいやだ」といった不満を抱えていた。お気に入りのスニーカーであっても、泣く泣く捨ててしまうことがあった。

 そこで、同社はさまざまな種類の靴底をそろえることで、長く使い続けられるだけでなく、自分好みにカスタマイズできる価値を顧客に提供しようとしている。

 価格は8640円(税込、以下同)、1万800円、1万2960円と3種類あり、決して安くはない。同社がメインターゲットとしているのは25〜45歳の男性で、スニーカーにお金をかけられる層だ。具体的には、ネットで高額なスニーカーを注文し、カジュアルシーンだけでなくちょっとしたランニングなどにも着用するといった顧客を想定している。また、女性がスニーカーを好むようになってきた社会的背景も踏まえ、ゆくゆくは女子大学生や女性会社員にもサービスを利用してほしいと考えている。

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さまざまなタイプの靴底をそろえた
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