「医薬品業界の平均年収」ランキング 2位は第一三共 1位は……?:インセンティブで差が出る企業も
医薬品業界の中で平均年収が最も高い企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査を行った結果、2位は第一三共(916万円)だった。1位は……?
医薬品業界の中で、最も平均年収が高い企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査を行った結果、1位は仏製薬大手サノフィ日本法人の944万円だった。
サノフィの大卒初任給は、固定給だけで23万3900円(2015年度実績)。住宅手当、MR(医薬情報担当者)手当、年3回の賞与などが別途支給されるため、若手の頃から充実した待遇が用意されている。その後も順調に昇給し、「管理職に昇格すると年収は900〜1000万円まで上がる」との声もあった。
2位は第一三共(916万円)。平均年収が高水準であるほか、福利厚生も充実している点が特徴で、「いずれの年代でも一般的な企業より基本給が高い設定のため、報酬面での不満はない」「福利厚生は業界最高水準だと思う。住宅手当など見えにくい補助が手厚い」といった意見が出た。
3位はアステラス製薬(853万円)。日本的な賃金制度にとらわれず、優秀な人材の“飛び級”での出世を認めている点が特徴で、「年収は30歳で800万円に届く。40歳で1000万円を超える」などの体験談があった。
4位以下は、ノバルティスファーマ(839万円)、ファイザー(819万円)、武田薬品工業(809万円)、グラクソ・スミスクライン(803万円)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(791万円)、エーザイ(790万円)、アストラゼネカ(785万円)――と続いた。
4位のノバルティスファーマも、賞与は年3回支給されるという。だが、「限りなくゼロに近い場合もあれば、定期ボーナスを大幅に上回ることもある。個人の力量次第だ」との意見があり、実績によって年収に個人差が出やすい社内事情がうかがえた。
8位にランクインしたジョンソン・エンド・ジョンソンでも「営業成績によってインセンティブの金額が大きく変わるため、新卒2年目からは同期と100万円以上の差が出る場合がある」との声が寄せられた。
調査は13年4月1日〜18年3月31日にかけて、「キャリコネ」に正社員として登録しているユーザーから給与明細に関する投稿が20件以上寄せられた企業のデータを対象に実施した。
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