なぜ「お化け屋敷」で人は“ビビる”のか 仕掛人に聞いた:水曜インタビュー劇場(ぎゃあああ公演)(6/7 ページ)
テーマパークや遊園地などに行って、お化け屋敷に入ったことがある人も多いのでは。お化けが出てきたり、急に明るくなったり、風が出てきたり。さまざまな工夫を施しているわけだが、恐怖を生み出す仕掛人はどのようなことに着目しているのか。「株式会社 闇」の社長に話を聞いたところ……。
お化け屋敷を「2倍」楽しむ方法
土肥: お化け屋敷を2倍楽しむ方法はあるのでしょうか?
頓花: 1日に1回だけではなく、2回まわることをお勧めします。特に、いいおばけ屋敷は2回目のほうが怖く感じることがあるんですよね。
土肥: どういうことですか? 2回目はお化けが出てくるタイミングなどが分かっているので、「そろそろ来るぞ〜、ほら出てきた」といった感じで、冷めた気分になるのでは?
頓花: ストーリーもじっくり味わうことができますし、お化けが来るタイミングが分かっているので、その瞬間を楽しむこともできるんですよね。「ああ、いいのが来た―――っ!」といった感じで。
土肥: ……。
頓花: お化け屋敷は“生き物”なので、行くたびに違うんです。期間限定でスタートしたときにはこなれていない部分があるのですが、みんなが勢いよくやっていることを楽しむことができる。最終日に近づいてくると、お化けの演技が上達している。一方で、慣れてくると手を抜いているなあと感じることもあるので、そこもチェックする。
土肥: おばけ屋敷は2回行って楽しむのではなくて、2回目からが楽しくなるわけですね。
頓花: はい。ところでドイさんは、お化け屋敷に行くことはあるのでしょうか?
土肥: あります、あります。ただ、「男は驚いてはいけない」といった古い考えをしていて、お化けが出てきても大声を出さないようにがんばっています。先ほど紹介された心拍を測るデバイスを手にすると、バーンと高いビビリ度をたたき出すかもしれません(汗)。
頓花: お化け屋敷で人が出てきて「怖い」と感じたら、きちんと称賛していただきたいですね。「よかったよ」と。そうすると、お化けもテンションが上がって、さらに「怖がらせてやろう」とチカラが入ってくるはず。そうすると、お客さんもより楽しむことができるのではないでしょうか。
(終わり)
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