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「パンが好き」とみんなが言い始めた 平成のパンブームの正体:個性的な店が生まれたワケ(4/4 ページ)
「パンブーム」と言われて久しい。パンイベントには行列ができ、多種多様なパン屋が次々と注目を浴びるようになった。近年のブームとは何なのか。パンライターの池田浩明さんは「パンが好き、とみんなが言い始めたこと」だと言う。どういうことかというと……
“生きがい”を求める世代が作るパンとは
少しずつ形を変えて続いてきたパンブームは、これからどうなるのか。
池田さんは「今が曲がり角ではないか」と指摘する。人手不足、後継者不足などを感じている店主も多く、店を続けられるか不安が大きくなっている。
「解決する方法の一つは機械化。中国では無人パン屋も話題になっています。ですが、それ以上に、パンを“生きがい”にする人を育てることが欠かせません。ブームによって、次の世代が育つ環境は整っています。これからの世代がどんなパンを作るか楽しみですね」
職人の知恵と工夫次第で、パンの可能性は大きく広がる。その奥深さをうまく生かしたパン屋が話題を呼び、私たちは飽きることなく「パンが好き」と言い続けた。だから、瞬間的なブームとは違い、形を変えて話題に上り続けているのだろう。次の時代はどんなパントレンドが生まれるだろうか。
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