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負債総額439億円、破綻した英会話教室「NOVA」はなぜ再起できたのか:多様化するニーズ(3/4 ページ)
2007年10月、英会話教室「NOVA」を展開していたノヴァは439億円という巨額の負債を抱え事実上の倒産に陥った。そんなNOVAの生徒数が、いま右肩上がりに伸びているという。隈井恭子社長にこれまでの道のりを聞いた。
新興勢力「オンライン型」英会話教室
だが、従来にはなかった課題にも直面した。それは、ここ数年台頭が目覚ましい「オンライン型」英会話教室という新たな競合の誕生だ。
オンライン型の英会話教室ではインターネット上のテレビ電話を介することで、教室に通うことなくレッスンを受講でき、多くは24時間いつでも対応できる態勢を整えている。さらに、NOVAのようなスクール型と比べて低価格で受講できることが多く、その“お手軽さ”からいま人気を集めている。
オンライン型に特化した英会話教室に、利便性や価格の面から真っ向勝負を挑むことは得策ではない――。
「スクール型の強みは一人一人に合ったきめ細やかなサポートができること。実際にオンライン型英会話教室を体験して、NOVAに戻ってきた生徒もいます。オンライン型では『どのように学習を進めるべきか分からない』『1人だと怠けてしまうので受講料を無駄にしてしまった』という声がありました。授業の提供だけではなく、学習を後押しすることもNOVAの重要な役割だと捉えています」
隈井社長はオンライン型とスクール型の英会話教室はそれぞれの良さがあると強調。NOVAは独自の校舎網や多種多様なプランを生かしつつ、スクール型だからこそできる手厚い支援を充実させることで差別化を図るという。
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