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杖にIoT? オートバックスが「見守り」を新事業にするワケクルマだけじゃない「安心・安全」(3/3 ページ)

カー用品大手のオートバックスセブンが独自のIoTプラットフォームを構築。高齢者や視覚障害者が使う杖にIoT機器を取り付ける見守りサービスなどを展開する。なぜ自動車分野を超えた新事業に挑むのか。そこには将来を見据えた構想があった。

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IoTプラットフォームの可能性を広げる

 外出時だけでなく、一人暮らしの高齢者を自宅で見守るサービスの提供も始める。IoTデバイス開発のハタプロ(東京都港区)が開発した小型ロボット「ZUKKU(ズック)」を活用した見守りサービスだ。

 わずか10センチの大きさのミミズク型ロボットのZUKKUには、人工知能(AI)による対話機能や人感センサーを搭載。高齢者の生活の様子を家族に知らせることができる。タブレット端末とセットで提供することで、専用アプリを通じて通話などもできる。

 このサービスも19年夏ごろに開始予定。本体価格は税別5万円以下、利用料は月1000円以下を予定している。

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小型ロボット「ZUKKU(ズック)」を活用した見守りサービスも展開

 このように、オートバックスセブンは高齢者を中心とした見守りサービスを皮切りに、プラットフォームの活用を進めるようだ。今後は「安心・安全」を軸に、幅広い分野のサービス展開を目指す。IoTプラットフォームを活用して地域社会の役に立つ事業として、「WEAR+i(ウェア アイ)」というブランドも立ち上げた。

 その活用可能性は多岐にわたる。安全運転サポートやカーシェアリングのような「交通安全・地域交通」分野はもちろん、杖による見守りサービスなどの「介護福祉分野における移動・生活支援」、登山者見守りや観光地データ集計などの「観光」、センサーによる鳥獣害対策などの「農業支援」、災害時の情報収集や電動車両による電源供給、災害予測などの「地域防災と防犯対策」――などといった分野に広げる計画だ。自治体や企業と連携して「安心・安全」を突き詰めていく。

 「さまざまな企業に、プラットフォームを活用してサービスを開発し、アイデアを実現してもらいたい。私たちが思ってもいなかったようなサービスが生まれる期待もあります」と八塚氏は話す。IoTを使ったサービスの基盤を提供することで収益を得られるようにしていくことが目標だ。

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「WEAR+i」で目指す構想(出典:ニュースリリース)

 そして、クルマだけにとどまらない、あらゆる生活シーンに密接した企業になることを目指す。「これまではお客さまとの接点が店舗だけでした。新しいサービスを通して店の外でもつながり続けることで、より身近に感じてもらえるようになりたいですね。(本業との)シナジーを生み出せたら」(八塚氏)

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