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スーツ姿のビジネスマンが「時代遅れ」になる日:世界を読み解くニュース・サロン(3/5 ページ)
米金融大手ゴールドマン・サックスが社内のドレスコードを緩めると発表した。米国企業では、職場の服装がカジュアル化しつつある。ビジネススーツが「過去の産物」となる日も遠くないかもしれない。
カジュアルOKの米国企業が5割に
実は、米国の企業では今、どんどん服装のカジュアル化が進んでいる。米国人材マネジメント協会の調査によれば、米国の企業でカジュアルな服装を許可している企業は半数に上っているという。このカジュアルがオッケーな企業の数は、2014年と比べると20%近く増加している。
つまり、カジュアル化の波は今後も止まらないだろう。
老舗の米小売チェーン大手のTarget(ターゲット)も実は少し前に、地味で小さな変化ではあるが、カジュアル化に踏み出していた。これまでロゴ入りの赤いTシャツにチノパンというスタイルだったドレスコードを緩和し、ロゴ入りの赤いTシャツさえ着ていれば、ズボンはジーンズでも構わないと決めている。
また、ゴールドマン・サックスより前にドレスコードを緩和していたウォール街の企業もある。JPモルガン・チェースだ。16年にビジネス・カジュアルの着用を許可し、ドレスコードを緩めた。
このカジュアル化の流れは1990年代に端を発するという声もある。当時、多くの米企業が、金曜日はカジュアルな格好をして出勤してもいい「カジュアル・フライデー」という取り組みを取り入れるようになった。それが普通になり、その後、シリコンバレーなどでIT企業が台頭すると、カジュアル路線が広がることになった。そんな流れが、ついにウォール街や老舗小売チェーンにも到達している、ということらしい。
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