ニュース
「お金に振り回される人」と「お金で幸せになる人」の決定的な違い:「お金」と「仕事」の本当の話をしよう(4/4 ページ)
事業売却や上場で大金を手にするビジネスパーソンが増えている。しかし、そのお金に振り回される人と幸せになる人がいる。どんな違いがあるのだろうか?
お金に対しても「意識高い系」になろう
投資リスク管理の教訓は、何も事業売却をした億万長者の世界に限った話ではない。一般層にも通じる話である。それは、株式市場や仮想通貨市場をみればよく分かる。
人気のAI・バイオ関連企業の株価や仮想通貨の価値が上昇すると、それに乗じて「最良のシナリオ」だけを考えて信用買いをし、悪いサプライズニュースが出たときに追証を支払えず財産を失う個人投資家が多い。投資時の仮説が楽観的過ぎたのは仕方ないにしても、その後も安易に信用買いを重ねたり、ロスカットを頑(かたく)なに拒否するところに「リスク管理をしくじりお金に人生を振り回される」パターンが見てとれる。
一文無しになってでも全ての勝負に勝たないと気が済まず、実際一文無しになっても満足しているような、一部のニッチな方々には大変大きなお世話となるようなコラムになってしまった。ただ、それ以外のほとんどのケースでは、投資リスク管理は人生を大きく左右するほど重要だ。そして、お金と最良な「お付き合い」をするには、実はお金以外を人生のよりどころにすべきだということを、成功者たちは物語っている。
著者プロフィール
金武偉(キム・ムイ)
個人投資家の視点で上場企業ガバナンスについて発信中。投資家。ゴールドマン・サックス証券出身。元ニューヨーク州弁護士。マンティス・アクティビスト投資1号(株)代表。ミッション・キャピタル代表。
Twitter:@BestGovernance(ハンドルネーム:投資家ウィル)
blog:個人株主ガバナンスを考えるブログ
関連記事
- 週100時間以上働くエリートほど出世しない理由
投資銀行やコンサルティングファームで働くエリートは長時間労働をしがちだ。しかし、業務に必死に取り組むエリートほど出世しないという。どういうことなのだろうか。 - 退職時にこそ猛烈に仕事をすべき2つの理由
転職市場が活性化しており、何度か退職を経験した人も多いだろう。退職時にこそ猛烈に仕事に取り組むべきだと筆者は主張する。どういうことかというと……。 - 会社の花見で救急車 おじさんだからこそ味わった「飲みすぎ」の代償と注意点
会社の花見でお酒を飲みすぎた38歳の筆者は救急車で病院に搬送された。「おじさん」が倒れると上司や同僚にどんな迷惑をかけるのか。実体験をもとに、ビジネスパーソンとお酒の関係を考える。 - 外資系証券で6000万円使って分かった接待の極意
顧客と信頼関係を築く手段としてに欠かせない接待。筆者は外資系証券会社に在籍していた際に通算580回の接待をした。合計6000万円近くを使って見えてきた接待の極意とは? - こんな時代に純喫茶の経営に乗り出した男の「なるほど」な勝算
コーヒーチェーンが増加するに従い、“昭和の純喫茶”が次々と姿を消している。こんな状況で純喫茶の経営に乗り出した男がいる。どんな勝算があるのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.