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開業から40年たっても、池袋サンシャインシティが年3000万人を集める理由かつては東洋一の高さ(4/5 ページ)

東京・池袋の複合施設「サンシャインシティ」。開業から40年以上たっても、来街者数が過去最高を更新するなど、進化を続けている。当初“東洋一”の高さを誇っていたビルは何が変わり、何が変わらないのか。その魅力を見直したい。

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「成長投資」に切り替えて進化を続ける

 サンシャインシティは複合施設の強みを生かして発展してきたが、近年の来街者数が好調なのは、その機能を維持しているからだけではない。少しずつ“進化”を遂げていて、そのキーワードとなるのが「成長投資」だ。「ビルへの投資というと、以前は経年劣化を修理することが中心でした。しかし近年は、水族館や商業施設など、お客さまの目に触れるところ、そして商機を見いだせるところに対して全面的に投資し、満足度を高めることを目指しています」と担当者は話す。

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「成長投資」によって、施設全体が進化している

 水族館は2011年に全館リニューアル。17年の屋外エリアリニューアルでは、ペンギンが上空を飛んでいるような展示が話題になった。しかし、進化しているのは、そのような派手な部分だけではない。

 その一つが、アルパの女性用トイレだ。新しい商業施設には必ずと言っていいほど“快適なトイレ”が設置されるようになったことから、16年に地下1階のトイレをリニューアル。女性担当者が「とことんこだわった」トイレになっている。

 そのトイレは「パリのアパートメント」をイメージ。個室のドアは1枚ずつ異なるイラストが描かれている。個室に入ると、そこで流れている音楽まで1室ごとにそれぞれ違う。ゆったりとした雰囲気の個室もあれば、楽しい音楽が流れる個室もある。手を洗うスペースでは、自分を取り囲むようにスピーカーから音楽が流れ、「オーケストラのコンサートのような聞こえ方」(担当者)がする。鏡はライトを効果的に当てて、自分の姿がきれいに映るようになっている。

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アルパ地下1階のレストルーム

 さらに、おむつを交換したり、子どもと休憩したりできるベビールームも17年にリニューアル。絵本の世界に入り込んだようなカラフルなイラストが全面にあしらわれており、子どもたちの目を楽しませる仕掛けが施されている。

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アルパ地下1階のベビールーム

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