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セブンティーンアイスが大躍進 34年で激変した自販機の“設置戦略”:知られざる進化の歴史(3/6 ページ)
自動販売機で売られているセブンティーンアイス。自販機の設置台数が過去最高を更新している。成長を可能にしたのは時代の変化にあわせた“設置戦略”だ。
変化していった自販機の設置場所
自販機で売るメリットは、客層の変化にあわせて柔軟に設置場所を変更できる点にある。
17アイスの1号機が置かれたのはボウリング場だった。当時、ボウリングがブームとなっており、家族連れでにぎわっていた。また、家電量販店やホームセンターなども同様に家族で訪れるシーンが多かったため、積極的に自販機を設置していった。
しかし、ボウリング人気が落ち着いてきたり、量販店などの客層が変化する中で、売り上げは徐々に落ちていった。さらに、17アイスの競合も台頭してきた。コンビニやできたてのアイスを提供する店が増えるに従い、消費者の選択肢も広がっていったからだ。17アイスは戦略転換を迫られていた。
17アイスは自販機の設置場所を変えることで時代の流れに対応していった。公園、温浴施設、スポーツ施設、レジャースポット(遊園地・水族館・動物園)などへの設置を進めてきた。例えば、各種設備が充実することで、子どもだけでなく、若いカップルやシニアが公園を利用するケースが増えた。
子どものスイミングスクールが行われるプールは、今も昔も稼げる場所だ。マーケティング担当者は「水で遊んだ後に食べるアイスはおいしいと感じる人が多い」説明する。
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