ニュース
天板が“傾く”デスク発売 ノートPCがもたらす悪影響に効果:8段階で調節(2/2 ページ)
コクヨは、天板の角度を調節できるデスク「UPTIS(アプティス)」を6月に発売する。首に負担がかかる「うつむき姿勢」を改善。働き方改革の一環として提案を進める。
天板の角度を8段階で調節
「首から上」のサポートを目指し、2年かけて開発したのがUPTISだ。この製品は、デスクの天板の角度を8段階で調節できる。「ノートPCの高さを調節するツールを使う人は多いが、その場合、手首に負担がかかることも多い。だから、天板全体を傾けることにした」(赤松氏)。天板の角度は最大12度で、この角度で使うことを推奨している。天板を上から手で持ち上げるだけで傾きを調節できる。
ノートPCの作業スペースが傾くようになっているため、その隣の部分に荷物や書類を置くスペースを設けている。バスケットとトレーの2タイプがある。また、天板の奥には、スマホやポーチなどを置けるユーティリティートレーを設けている。
実際にUPTISの前に座ってみると、ノートPCの画面が自然と視界に入ってくるような気がした。普段のような、画面をのぞき込む感じがない。また、腕や肩に力が入りすぎない。
赤松氏は「UPTISによって、視点が上がり、首や手首の筋肉負担が少ない姿勢をとることができる。『机が人に合わせる』デスクワークを可能にすることで、仕事のパフォーマンス向上に貢献したい」と話した。
関連記事
- コクヨ、360度揺れる椅子「ing」発売 その仕組みは
コクヨが座面が360度揺れるオフィスチェア「ing」を発売。「座り過ぎ」の日本のビジネスパーソンの働き方を変える。 - オフィスに新視点 “価値観”を生かすコクヨの提案
働き方とオフィス環境を研究する、コクヨの「ワークスタイル研究所」。働く人の価値観を診断してオフィスづくりに生かすツール「#workTag」を開発した。所長の若原強氏に研究所の取り組みやオフィス環境の変化について聞いた。 - なぜ「ペット同伴OK」のオフィスがうまくいっているのか
「ペット同伴出勤」ができるオフィスを2005年から作ってきたマースジャパンリミテッド。動物が苦手な人もいるオフィスで、どのように制度を運用してきたのか。ペットがいるオフィスを訪ねた。 - 我々はこれからもオフィスで働く必要があるのか?
リモートワークが普及し、自宅やコワーキングスペースなどで仕事をするビジネスパーソンが増えつつある。今後こうした動きはますます活発化する中で、これからもオフィスで働く必要はあるのだろうか……? - 生産性向上の第一人者が厳選した“出社したくなるオフィス”5社
NTTデータ、Google、味の素、タマノイ酢、オトバンク……。「テレワーク時代」が到来する中、従来のオフィスの在り方を見直し「社員が来たくなるオフィス」作りに工夫を凝らしている企業もある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.