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人の心を癒すロボット「Qoobo」は、どのようにして生まれたのかあの会社のこの商品(5/6 ページ)

「ペットを飼いたいなあ」と思っていても、何らかの事情で飼えない人も多い。そのような人たちに癒やしを提供するのが、ユカイ工学の「Qoobo」。海外でも評判が高いユニークなロボットは、どのようにして誕生したのか。

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実験で実証された「Qoobo」のストレス軽減効果

 「Qoobo」は発売後、若い人から高齢者まで男女問わず幅広い年代の人たちに購入されている。「癒やされる」「落ち着く」といった反応が目立つというが、そこで気になるのが、「Qoobo」の癒やし効果だ。


「Qoobo」ユーザーの年齢構成

「Qoobo」ユーザーの男女比

 開発中の18年8〜9月にかけて、同社は「Qoobo」のブランディングをサポートする博報堂と共同で、「Qoobo」のストレス軽減効果を検証した。被験者38人(女性21人、男性17人)を対象に実験を行ったところ、ネガティブな気分状態を総合的に表すTMD(Total Mood Disturbance:総合感情障害指標)が、「Qoobo」を持った場合は平均して6下がったのに対し、「Qoobo」を持たず何もしないでぼーっとした場合は平均して2しか下がらないことが判明。「Qoobo」をさわりながら休憩するほうが、ネガティブな気分が和らぐことが確認できている。

 この時の実証実験の被験者は、18〜33歳と若年層が対象。高齢者を対象としたストレス軽減効果に関する実証実験も行っており、結果については19年9月16日の「敬老の日」までには発表したいという。

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