仕事と休暇を一緒にする「ワーケーション」 JTBとスノーピークがハワイで展開する事業の背景を直撃:リゾート地でリフレッシュ(2/4 ページ)
テレワークの1つである「ワーケーション」。仕事と休暇を一緒に取る新たな働き方だ。今日本では徐々に導入する企業が増え、事業として展開する企業も増え始めている。中でも、JTBとスノーピークは、ハワイでワーケーションを行うプログラムを開始。テレワークとしても珍しい「野外」で行うプログラムはどのようにして生まれたのか。また、日本でワーケーションは根付いていくのだろうか。
仕事にもっと野遊びを
スノーピークビジネスソリューションズは、2016年に設立。アウトドア用品などの販売を行うスノーピーク(新潟県三条市)の関連企業だ。「自然と、仕事が、うまくいく」をテーマに、「社員と社員の関係性の向上」を目的とした法人向けのコンサルティング業務などを提供している。
具体的には、野外で研修を行い企業のチームワークを向上させる事業や、オフィスにアウトドア用品を取り入れ、新しい職場環境を構築する事業などを手掛けてきた。かしこまった会議室ではなく、テントをオフィスの中に設置し、その中で会議を行うようになった企業もあるという。
同社の事業は旧来の「仕事は机でするもの、会議は会議室で行うもの」というような仕事観に風穴を開けるような斬新なものに思える。しかし、藤本氏によると、「スノーピークの社員は、アイデアが浮かばないようなときには自然に外へ出て考えている」というように、同社で「当たり前」のことを普及している認識だ。
こうした「当たり前」は、もともと人間社会にあったものである、と藤本氏は話す。「今、文明が発達していて生活のしやすさという点はかなり向上している。しかし、鉄の塊とコンクリートを行き来するだけで、生活と自然が離れすぎているのも事実。『もっと野遊びを』というのがわれわれのミッション」。同社では、毎年の総会もキャンプで行っており、働くことと自然とが密接に結びついている。
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