プレ金の成功例? 岐阜の神社で5000人が行列をつくる理由:「金の御朱印」求めて(1/4 ページ)
毎月最終金曜日に「金の御朱印」を提供する取り組みが岐阜で盛況だ。神社やお寺に計5000人が訪れるという。最長で5時間待ちの行列ができたこともある。なぜ地域で「金の御朱印」に取り組んでいるのか。仕掛け人と、参加する寺に話を聞いた。
毎月最終金曜日、神社やお寺に約5000人が詰めかける――。岐阜市で見られるようになった光景だ。
月末の金曜といえば、早帰りと個人消費喚起を促す「プレミアムフライデー」があるが、岐阜には地域独自の取り組みがある。それは「プレミアム金(こがね)デー」と呼ばれている。
岐阜の“プレ金”はどのような日なのか。岐阜市とその周辺にある神社やお寺、約10カ所で「金の御朱印」がもらえる日だという。2017年5月にこの取り組みが始まると、御朱印を集める人たちだけでなく、“金運アップ”を願う人たちの心をつかんでいき、今では毎月たくさんの人が御朱印待ちの列をつくる。
なぜ「金の御朱印」に地域で取り組んでいるのだろうか。プレミアム金デー当日、開催地の一つである、岐阜市内の「金(こがね)神社」に向かった。
最長5時間待ち 月1回の「金の御朱印」を始めたきっかけ
8月30日金曜日。この日は朝から雨が降っていたが、次々と神社の敷地内に車が入ってくる。社務所の窓口を起点として、朝から行列ができていた。社務所の中では、金色の文字で神社名を書いたり、はんこを押したり、出来上がった御朱印を整理番号順に渡したりと、手分けして作業が進められている。
「今日は雨が強くなる予報なので、(行列は)いつもの半分くらいですね」。そう話すのは、岐阜市でイベント企画などを手掛けるまちづくり団体「ひとひとの会」代表の佐藤徳昭さん。同団体がこの取り組みの仕掛け人だ。
なぜ、この取り組みでは“金色”にスポットを当てているのか。それは、岐阜には「黄金」にまつわる場所が多いからだ。
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