2015年7月27日以前の記事
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強いトヨタと厳しい日産池田直渡「週刊モータージャーナル」(5/6 ページ)

日本の自動車メーカーは調子が良いのか悪いのか、とくにここ数年中国の景気悪化が伝えられており、その影響が心配される。全体を見て、とにかくこの逆境下で強さに圧倒されるのがトヨタで、ちょっと言葉を失う厳しさに直面しているのが日産だ。スズキとマツダは日産を見るとまだ救われるが、下を見て安心していていい状況とは思えない。概要としては各社そろって、程度の差はあれど逆境である。

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強いトヨタと厳しい日産

 全体を見て、とにかくこの逆境下で強さに圧倒されるのがトヨタで、ちょっと言葉を失う厳しさに直面しているのが日産だ。スズキとマツダは日産を見るとまだ救われるが、下を見て安心していていい状況とは思えない。概要としては各社そろって、程度の差はあれど逆境である。


各社の通期売上高予測

各社の通期営業利益予測

 ではどうしてそんなことになっているのか? それはトヨタの資料を見ると見えてくる。日本、北米、アジアの3地域で販売が落ち込んでいる。マツダも日、米、中、その他で落ちている。


トヨタの地域別の推移。破線が販売台数の推移、棒グラフは地域別営業利益の推移(トヨタ決算資料より)

 ちょっとマーケット特性が違うスズキはどうなのかと見れば、日、欧、印、その他の全てがダウン。ほとんど販売していない北米で増えても影響は誤差だ。

 要するに世界中でクルマが売れていない。各社の自己分析では、国内に関しては台風の影響を挙げている。サプライチェーンが寸断されたという状況はそれなりに厳しかったかもしれないが、基本的に国内マーケットは微減のトレンドが続いており、これからも大きく伸張するとは考えにくい。

 インドとASEANは市況が悪い、しかも回復が遅れている。そこはまあ普通に考えて循環性のものなので、いずれ回復するだろう。しかし真の問題はやはり中国マーケットだと思う。

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