コラム
テレワークが普及すると、通勤ラッシュはどう変わるのか?(2/4 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、在宅勤務や時差出勤を命じる企業が増えてきた。都内の鉄道も混雑率が緩和しているようだが、テレワークが普及すると、通勤ラッシュはどうなるのか。
混乱の中、推奨される在宅勤務
新型コロナウイルスに感染した人が増えている中、企業は通勤列車内での感染、あるいはオフィスで同じ空間を共有することによる感染を防ぐため、テレワークを推奨するようになった。また、密度の高い通勤時間帯を避けるため、時差出勤も行われるようになってきた。
在宅勤務や時差出勤により、通勤時間帯のラッシュが緩和され、ピーク時の利用者が減ることとなった。ただし、混雑率などを考えると、それなりに混雑している様子がうかがえる。土日祝日の朝の時間帯よりやや多い、ということになる。
今回の新型コロナウイルスにより、在宅勤務は本格的に普及するのか、あるいはまた元に戻るのかは気になるところである。近くに迫った東京オリンピック・パラリンピック期間の在宅勤務推奨の動きを考えると、今後半年くらいはテレワークが行われるはずだ。
その後どうするかは、社会全体の判断によるものとなるだろう。しかし、このまま在宅勤務が定着することも考えられる。
東日本大震災を経験し、新型コロナウイルスを経験する中で、都心に企業が集中し、そこに多くの人が通勤電車で通うことはリスクである、と考えるようになった。
関連記事
- 中央快速線E233系にトイレ設置、なんのために?
JR東日本の中央線快速で、トイレの使用が可能になることをご存じだろうか。「通勤電車にトイレ?」と思われた人もいるかもしれないが、なぜトイレを導入するのか。その背景に迫る。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。 - 在庫はたくさんあるのに、なぜ“トイレットペーパー行列”ができたのか
先週末、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどを購入するために、ドラッグストアや量販店などで行列ができた。「デマ」と分かっているのに、なぜ多く人が並んでいたのか。筆者の窪田氏はこのように分析していて……。 - 新型コロナ感染拡大でも、日本が「中国人」を受け入れ続ける理由
日本国内でコロナウイルスの感染拡大が本格的に始まった。アメリカやオーストラリアなどは中国全土からの外国人入国拒否という対応をとったのに、なぜ日本は同じことができないのか。筆者の窪田氏は、できない理由として……。 - 新幹線と飛行機の壁 「4時間」「1万円」より深刻な「1カ月前の壁」
所要時間が4時間以内なら飛行機より新幹線が選ばれるとされる「4時間の壁」。それよりも「1万円の壁」を越えるべき、というコラムが話題になったが、新幹線の“壁”は他にもある。航空業界と比べて大きな差がある、予約開始「1カ月前」の壁だ。 - 自動運転路線バス、試乗してがっかりした理由
小田急電鉄が江の島で実施した自動運転路線バスの実証実験。手動運転に切り替える場面が多く、がっかりした。しかし、小田急は自動運転に多くの課題がある現状を知ってもらおうとしたのではないか。あらためて「バス運転手の技術や気配り」の重要性も知った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.