調査リポート
「お金」と「子供」が大きな不安 新型コロナで「仕事に影響」は6割超:頻出ワードを分析(2/2 ページ)
Insight Techが実施した新型コロナウイルスに関する意識調査によると、感染拡大によって、「自分や家族の仕事に影響が出ている」と回答した人が約6割。収入の減少や子供の休校に関して不安を訴える声が目立つ。
自由回答を分析、「お金」「子供」が大きな不安に
仕事への影響について自由回答してもらい、その内容を解析ツールで処理した(分析対象は2537件)。すると、出現の頻度が高い言葉は「仕事」の他に「収入」「家」「子供」「学校」「在宅勤務」「テレワーク」「給料」「売り上げ」などが見られた。同社は「『お金関連(収入減、給料減、出費など)』『子供・教育関連(休校、学力低下など)』の不満や不安が多いことが分かる」と分析している。
具体的な回答者の声も紹介している。「繁華街で飲食店を経営してます。お客さんが激減してますが、通常の生活に戻った時にアルバイトがいないと困るので、暇ですが毎日シフトに入れてます。売り上げはないが人件費、家賃は通常通り必要なのでガッツリ赤字です」(40代女性)
「配偶者がパートでビジネスホテルの清掃を担当しているが、宿泊者が激減しているので、毎日2時間ほどで仕事が終わって帰される。収入が激減」(60代男性)
「旦那の仕事が減り、給料も減ったので貯金を切り崩す生活になり、喧嘩も多くなった」(30代女性)
「学校が休みになったから、仕事の時間を短くした。子供たちの昼ごはんがいるから食費がかかる。給料が下がっている」(40代女性)
調査は4月7〜9日にインターネットで実施。不満買取センターのユーザーが回答した。有効回答数は4060件。
関連記事
- オンライン教育「周回遅れ」の日本 “コロナ休校”で広がる、埋められない空白
新型コロナウイルスの影響で休校が続く各国では、オンライン教育の提供が進んでいる。PCやルーターなどを無償提供して環境を整え、通常通りの時間割でオンライン授業を実施している国もある。日本も「教育の空白」を広げないための方向性を示すことが必要だ。 - 在宅勤務で「仕事のストレス減った」が半数 「成果が上がった」人も多い?
ビッグローブが発表した「在宅勤務に関する意識調査」によると、在宅勤務によって「仕事のストレスが減った」という回答が5割を超えた。仕事の成果が出るようになった人は3割強だった。 - “テレワーク急増”が弱点に? 新型コロナで勢いづくハッカー集団の危険な手口
新型コロナウイルス感染拡大で世界が混乱する中、それに便乗したサイバー攻撃が激増している。中国やロシアなどのハッカー集団が暗躍し、「弱み」につけ込もうと大量の偽メールをばらまいている。新型コロナに関する情報と見せかけたメールには注意が必要だ。 - 新型コロナでフリーランスの6割超が「収入減」 月収でどれくらいの影響が?
新型コロナがフリーランスに与えている影響に関して、クラウドワークスが調査結果を発表した。結果によると、回答者の6割超が「収入減」の影響があると答えた。月収が20〜50万円以上減少している人もおり、このままでは政府が検討している上限100万円の給付金ではまかなえない可能性も。 - IT業界への転職希望者が急増 新型コロナで「テレワークできる」仕事を意識
新型コロナウイルスの感染拡大によって、転職希望者の意識にも変化が現れている。学情が実施した意識調査によると、テレワークへの対応が進んでいる「IT業界」への転職希望者が急増していることが分かった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.