2015年7月27日以前の記事
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日本の生産性を押し下げる「経費精算」が無くならない根本理由本当に効率を上げるためのSaaS(3/6 ページ)

多くの会社員にとって、最も身近な事務処理、経費精算。しかし社員、経理担当者の双方にとって経費精算処理の難しさは、領収書などの原本回収が必須になることだ。電子帳簿保存法の改正はあったが、現時点でも導入企業はたったの2000社弱。中小企業にとってはむしろ導入コストや運用コストが増えるだけで、ほとんどメリットがないのが電子帳簿保存法だ。

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ペーパーレス化を追求したDr.経費精算

 電子帳簿保存法は現時点では経費精算の業務効率化には全く貢献しない。それを直視したうえで、あえて電子帳簿保存法に対応せずに、経費精算をする社員と経理担当者双方の手間を大幅に削減しようとするサービスがある。BearTailが提供する経費精算SaaS「Dr.経費精算ペーパーレスプラン」だ。

 経費精算SaaSは、コンカー、楽楽精算、MFクラウド経費、ジョブカン経費などいくつもあるなかで、このSaaSを取り上げるのには理由がある。電子帳簿保存法対応にこだわることをやめて、徹底的に現場の業務効率化にフォーカスしたサービス内容になっているからだ。


普通の経費精算とDr.経費精算のフローの違い

 領収書を使った経費精算の手順を見てみよう。申請者がスマホを使って領収書を撮影し、費目(交通費、交際費など)を選択して申請すると、Dr.経費精算のオペレーターが日付や金額などのデータを入力して経費精算のデータを完成させる。この後、その申請内容は上司(承認者)を経て、経理部に送られる。ここまではよくある経費精算の流れだ。

 通常の経費精算では、申請者は領収書の原本を台紙などに貼り付けて、経理部に提出し、それを経理部側で1つずつ付け合わせ作業を行う。しかし、このサービスではその作業が一切発生しない。まず、申請者は申請した領収書をDr.経費精算が用意したポスト(下図参照)に投函(とうかん)するだけだ。

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