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Web会議で「顔出しNG」の人が急増中? それでも、「顔出し」でWeb会議をすべき理由とは電話でもチャットでもないのはなぜ?(2/4 ページ)

新型コロナによるテレワークで増える「Web会議」。着替えるのが面倒だったり、家から出ないため化粧をしなかったりして「顔出し」をしたくない人も少なくないのでは。しかし、経営コンサルタントの横山信弘氏は「顔出し」が重要だと強調する。音声だけでなく、ビデオも使って会議をすることの重要性とは。

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会議以外でも「顔出し」

 「そういえば、社長は人を集めたがりますね」

 こう言うのは、前出の営業部長だ。「それはメールで伝えればいいでしょ、ということでも『会って話さないと伝わらない』と言って聞きません」と続ける。

 このような社長の感覚は、まったく珍しいものではない。新型コロナウイルスの影響で直接会ってメッセージを伝えることもできなくなった。そこで、せめてもと動画を撮影し、ビデオメッセージとして社員に激励を送りたがる経営者もいる。伝えたいことがあれば、なぜそれを文章にし、メールなどに添付して送らないのか。そう思う人もいるだろうが、それでは熱意が伝わらないと、多くの経営者は考える。


なぜ、「電話会議」ではなく「ビデオ会議」なのか(出所:ゲッティイメージズ)

電話でもチャットでもなく、「顔」を出す必要とは

 私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントだ。現場支援のための会議は日常茶飯事。そして、緊急事態宣言が発令される前から、クライアント企業とは積極的にWeb会議をしている。地方企業の支援をすることも多いからだ。

 このような経験から、まず結論を書く。Web会議に出席したら、何としても「顔」は出さなくてはならない。言語的データだけ交換して会議できればよいという話であれば、電話でもいいし、チャットでも構わない。そう思いがちだが、「顔出し」は必要なのだ。

 営業活動を考えてみよう。お客さまに「顔」を覚えてもらうことは大事だろう。テレビCMで考えてみる。「タレントCM起用社数ランキング」のようなものをチェックすれば、上位に「顔」が売れている有名人がずらりと並ぶはずだ。もし商品の魅力を伝えるのに言語的データだけでよいなら、そのような有名人の「顔」が出てこなくていいはずだ。つまり、「声」だけの出演でもよい。しかし、実際はそうなっていない。

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