DXのために必要なのは「イケてるITシステム」ではない、と言い切れるワケ:偉そうなオジサン社員に大打撃(6/6 ページ)
新型コロナでテレワークが浸透し、デジタルトランスフォーメーションの機運がこれまで以上に高まっている。高度なITを使い華々しく語られることも多いDXだが、筆者はDXに高度なITは必要でない、と指摘する。
変容できなければ、立ち去るのみ
道具を変えればいいだけのデジタライゼーションと異なり、DXは利用者自身の変容を必要とする。むしろ、そうした変容の方が主体だといってもいい。新しい道具のデメリットにしか意識を向けず、道具を使って、どのようにビジネスの生産性を上げていくのか、といった考えができない人にはどうしても煩わしいものなのだ。
たかがDX、されどDXである。デジタルツールによって変容できない人たち、もしくは組織は、間違いなく淘汰されていくであろう。そういう世の中に突入した。AIやIoT、RPAなどと違って、DXは技術的な話ではない、と考えている。最終的には、人の思考プログラムに関わることなので、今すぐにでもできることなのだ。この「今すぐにできること」に対応できない企業が、今後生存していく可能性は、なくなりつつある。
著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)
企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業に至るまで、200社以上を支援した実績を持つ。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。
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