いま再び注目を集める「社内報」 紙にとどまらない、活用のポイント:「読まれない」「思い付かない」の改善法(4/4 ページ)
テレワークで不足するコミュニケーションに対する意外な一手として、「社内報」を活用する企業が出てきている。今や「紙」だけでなく、Webやアプリの社内報も登場しているようだ。担当者が抱えがちな「せっかく作ったのに読まれない」「コンテンツが思い付かない」といった悩みへの処方箋も紹介する。
浪木氏は、「アプリ形式」の社内報がおすすめだと話す。アプリ形式であれば、プッシュ通知を送信できるため、コンテンツを更新したときに、リアクションが期待できるのだという。
また、「読まれない」以外にも、「どんなコンテンツを発信すればいいのか分からない」と悩む担当者もいるだろう。そんなときは、「ABCD」で考えるとよいのと浪木氏は話す。
ABCDは、「An IDEA」「BUSINESS」「CULTURE」「DATA」の4単語の頭文字を表している。「An IDEA」は、経営理念や行動指針など、企業の理念。「BUSINESS」は、企業の事業内容や実務のノウハウなど。「CULTURE」は、社風や社員の人となりが分かるようなコンテンツで、「DATA」は福利厚生や歴史といった、企業のハード面に関するコンテンツだ。
「常にアンケートなどで反応を分析し、どんなコンテンツが自社の社員に“ササる”のか、意識することが重要」と浪木氏は話す。長く社内報を続けている企業などでは、これまでの“ハコ”に合わせてマンネリ的にコンテンツを発信してしまうことも多い。しかし、それでは読む人に飽きが生じてしまい、せっかくの社内報が無駄になってしまう。このABCDを参考に、あらゆる方面の情報を発信することを意識し、社内報を最大限に生かせるようにしたい。
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