マインクラフトで利用できるNFT、コインチェックが自社マーケットプレイスで取り扱い目指す
コインチェックは9月9日、2020年度内のサービス開始を予定している「NFTマーケットプレイス」にて、人気ゲーム「マインクラフト」で利用できるNFTの取り扱いを目指すと発表した。シンガポールのEnjin Pteと連携し、同社の「Enjin Platform」を通じて発行されたマインクラフト向けNFTを扱う。
コインチェックは9月9日、2020年度内のサービス開始を予定している「NFTマーケットプレイス」にて、人気ゲーム「マインクラフト」で利用できるNFTの取り扱いを目指すと発表した。シンガポールのEnjinと連携し、同社の「Enjin Platform」を通じて発行されたマインクラフト向けNFTを扱う。
NFTとは「ノン・ファンジブルトークン」の略。直訳すると代替不可能なトークンとなるように、固有の価値を持つトークンのことを指す。イーサリアムのブロックチェーン上で発行される。通常の仮想通貨では、例えば自分が持っている1ビットコインと相手が持っている1ビットコインは同価値だが、NFTでは個別の異なった価値を持たせることができる。ゲーム内のアイテムやキャラクターなどをNFTとして発行する例が多いほか、コンテンツや美術品、自動車などの動産や不動産の流通・売買サービスでも活用が期待されている。
Enjin社はゲームコミュニティのプラットフォームなどを運営する企業。ブロックチェーン上にNFTなどの形で資産を発行するプラットフォーム「Enjin Platform」の開発を手掛ける。
NFTマーケットプレイスは、コインチェックのユーザー同士がNFTを出品して売買できるプラットフォーム。取引所であるCoincheck上にマーケットプレイスを展開することで、出品や購入時の送金手数料を不要とし、また秘密鍵の管理が不要なNFTウォレットを提供することで手軽に利用できるようにする。
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