スクウェア・エニックスは、新型コロナウイルスの流行により2月から実施していた在宅勤務体制を、12月1日より正式に制度化すると発表した。対象は役員および全職種の社員。親会社のスクウェア・エニックス・ホールディングスや、グループ企業のLuminous Productionsでも同制度を導入する。
各社員は、平均週3日以上在宅で勤務する「ホームベース」と、平均週3日以上出勤する「オフィスベース」のいずれかを選択できる。原則は「ホームベース」としたうえで、業務上の必要性がある場合は、「オフィスベース」での勤務を部門長が指定する。
また、ベースは業務の繁忙に合わせて1カ月単位で変更できるが、導入初月の12月は「ホームベース」の社員が約8割になるという。
同社が6月に実施した意識調査では、全社員の約8割から在宅勤務へ肯定的な評価が寄せられたため、今回制度化に至った。今後は恒久的な制度として就業体系の中心に位置付け、柔軟かつ多様な就労環境を実現していくとしている。
在宅勤務はコロナ禍がきっかけで急速に浸透したが、多様な人材が獲得できたり、災害など突発的な事態に対応できたりと、感染症対策以外のメリットにも注目が集まっている。今後はニューノーマル(新しい生活様式)の一部として、事業規模に問わず在宅勤務を制度化する企業が増えていくことが予想される。
スクウェア・エニックスは、エンタテインメント分野でヒット作品を生み続けるリーディングカンパニー。グループの自社IPの代表作には「ドラゴンクエスト」シリーズ(累計出荷・ダウンロード販売本数8200万本以上)、「ファイナルファンタジー」シリーズ(同1億5900万本以上)、「トゥームレイダー」シリーズ(同8100万本以上)、「スペースインベーダー」シリーズなどがある。
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