コラム
世界初! 人工合成タンパク質素材を開発した「Spiber」の今:15年間の研究を経て量産へ(1/6 ページ)
山形県に拠点を置く、次世代バイオ素材を開発している「Spiber(スパイバー)」をご存じだろうか。同社が開発したブリュード・プロテインは、石油に頼らない循環型の新素材であることから、“素材革命”として世界中から注目を浴びているのだ。同社の取締役兼代表執行役に、今後の展望などを聞いた。
山形県鶴岡市に拠点を置き、次世代バイオ素材の開発・製造を手がけるSpiber(スパイバー)株式会社は、人工合成タンパク質素材「Brewed Protein™️(ブリュード・プロテイン)」の研究開発や生産を手がけるスタートアップだ。
同社が開発したブリュード・プロテインは、植物由来の糖類を主原料としており、石油に頼らない循環型の新素材であることから、“素材革命”として世界中から注目を浴びる。アウトドアブランドのTHE NORTH FACEをはじめ、世界的なアパレルブランド・デザイナーとのコラボアイテムも反響を呼んだ。
2007年に創立し、長年に渡り研究開発を進めてきた同社だが、現在タイや米国で量産に向けた生産拠点の建設・準備を進めているという。大学生時代から20年近くバイオ素材を追いかけ続けてきた取締役兼代表執行役の関山和秀(せきやま・かずひで)氏に、スパイバーのこれまでと展望を聞いた。
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