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コロナ禍でも「横丁」は大繁盛 昼から酒を楽しむ人が殺到する理由とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/8 ページ)
コロナ禍で大都市都心部の居酒屋やレストランが苦戦している。一方で、集客に成功している横丁が多い。その理由とは?
横丁「横浜西口一番街」がオープン
3月20日、横浜駅西口に7店を構える横丁「横浜西口一番街」が新しくオープンした。
徹底した感染症対策を打ち出し、安心して飲食を楽しんでもらえるように、日本初の光触媒によって抗菌された横丁としてアピールしている。
具体的には、入店時に検温・消毒を実施。従業員はマスクを着用し、一般の焼き肉店より威力がある換気扇を全店でフル稼働。換気の心配が少ないテラス席も備える。そして、光触媒によるコーティングをテーブル、椅子のみならず、施設全体に導入している(抗菌・抗ウイルス効果に加えて防汚・防臭効果もある)。
集結した店は、地魚・地野菜と季節の日本酒「酒と魚 はなたれ」、ビフテキを290円(税別)で提供する大衆ステーキ酒場「ビーフキッチンスタンド」、韓国屋台居酒屋「韓兵衛」、野毛に本店を構える人気店「焼きそばセンター まるき」、和牛を使用したシューマイ専門店「食彩和牛 しげ吉」、鮮度をアピールするもつ串焼と塩もつ煮込み「もつしげ」、もつ煮込み専門店「沼田」。
運営は「ビーフキッチンスタンド」など11店を東京・横浜で展開する、奴ダイニング(横浜市)。
奴ダイニングの松本丈志社長は、18年2月にオープンした横浜・野毛「野毛一番街」に出店したことがある。その経験から、横浜駅西口ににぎわいを創出するため、横浜の人気店が結集した横丁を発案したという。野毛は一時期寂れていたが、コロナ禍前は復興が目覚ましかった。
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