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ブロックチェーン技術、年平均82.4%で市場規模拡大見込み
グローバルインフォメーションは、ブロックチェーン技術の市場動向、市場シェア、市場規模予測などをまとめたレポートの販売を開始した。それによると、市場規模は2020年で36億7000万ドル。21年から28年にかけては、年平均成長率82.4%で急拡大すると予想している。
グローバルインフォメーションは、ブロックチェーン技術の市場動向、市場シェア、市場規模予測などをまとめたレポートの販売を開始した。それによると、市場規模は2020年で36億7000万ドル。21年から28年にかけては、年平均成長率82.4%で急拡大すると予想している。
現在、世界中の商業銀行や中央銀行が、支払い処理やデジタル通貨の発行にブロックチェーン技術を利用しており、送金コストは他の方法と比べて2〜3%と低コストなことが特徴。また、世界的に仮想通貨が受け入れられつつあることが、市場平均の大きな要因の一つだとしている。
ブロックチェーンは取引にかかわる複数の当事者がアクセスできる分散型台帳であることも特徴だ。デジタル決済は、商業銀行、個人向け銀行、カード発行会社、決済ソフトウェア会社など複数の関係者に依存して取引を処理するため、ブロックチェーン技術の需要が高まっている。
また、コロナ禍の管理においてもブロックチェーン技術が活用されている。ウォーリック(ロンドン)とストラットフォード・アポン・エイボンの2つの病院では、温度に敏感な新型コロナワクチンの保管状況をブロックチェーン技術で監視しているという。
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