コラム
「ハンコ、押しただけだから」 責任を取らない組織の治療薬:オワコンの威力(3/3 ページ)
意味不明な、加害者の子供の将来やら人権をタテに犯罪をもみ消そうとする学校や教育委員会。不祥事があっても責任を取らない日本の組織。公務員など組織が巨大になればなるほど、トラブルがあっても誰も責任を取らずに済むようで。
ハンコというオワコンの威力
必ず責任は負えるシステムがハンコシステムだったのです。街金はともかく、契約書に押印しておきながら「中身知らなかった」が済むのは公務員だけ。民間取引でそんな言い訳が通るはずがありません。
関係者にしっかり処罰を下すべきなのです。そしてそれも懲戒効果のない厳重注意ではなく、公務員が最も嫌う履歴に残る懲罰を。
そこまでせずに「タマタマ担当だっただけなんだからアンラッキー」で済ませてしまうことが、無責任組織を放置する原因だと思います。責任を追えないのではなく、意図的に追っていないのだと思います。
河野大臣によるハンコ廃止宣言。前世のオワコンであるハンコのせいで緊急事態やマンボウでも出社が必要になるなど、諸悪の権限とも言われますが、実はとても重大な役割があるといえるでしょう。
さあ皆さん、ハンコ使いましょう!
ご用命は私の実家、80代の父がやってるハンコ屋に。(最後にステマ!?) (増沢 隆太)
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