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「ハンコ、押しただけだから」 責任を取らない組織の治療薬オワコンの威力(2/3 ページ)

意味不明な、加害者の子供の将来やら人権をタテに犯罪をもみ消そうとする学校や教育委員会。不祥事があっても責任を取らない日本の組織。公務員など組織が巨大になればなるほど、トラブルがあっても誰も責任を取らずに済むようで。

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サッカー部員飲酒事件再犯! イジメ事件の責任は?

 奈良県立山辺高校で、サッカー部員が2月に飲酒していたことが判明しました。この高校では、昨年末に全国大会を控えていたサッカー部員が寮で飲酒をしていたことが発覚したものの、その後再発防止の特別指導などをし、それでも反省が不十分だったと判断された2人以外が全国高校サッカー選手権に出場しました。

 私はこの学生への懲罰を巡るAbemaTVのニュース番組に出演しました。当初出場辞退はやりすぎと思ったものの、高校スポーツは教育の一環であり、社会のルールを教育する機会でもあり一定の理があること。それより高校やチーム運営を一任されていた企業が互いに責任をなすり合っていることが問題ではないかと述べました。「再発防止の特別指導などをし、反省が不十分だったと判断した2人を除いて、全国高校サッカー選手権に出場」させた結果、2カ月後にその当事者であるサッカー部員が再度飲酒をしたというのです。この結果、犯行に及んだ部員4名は転校することになりました。

 これで終わり? なんですか???

公務員の責任を追いかける方法

 公務員など大組織ではアホみたいにたくさんの稟議書が回りまくります。その問題の関係者は当然としても、およそ自分には関係無いようなどうでも良い書類にまで、特に管理職には稟議が回ります。「見たよ」サインとして押印されるのですが、これこそが責任を追う最大の証拠となります。

 なぜなら稟議には序列があり、最上位に機関・組織の総責任者があり、それ以下役職に準じて押印序列が決まっているからです。先ほどの厚労省はトップが大臣なのか次官なのか内容にも依るでしょうが、今回責任を取って厳重注意を受けた局長がいるということは、その下に部長課長……と関係者は明確になっています。

 「いやいや内容もわからずとりあえず役目なんでハンコ押しただけだから」というのが実態なのだと思います。

 しかし! お客さん、街金なめてもらっちゃ困るんですよ。

 あんたが確かにハンコついてるよね、ここに。

 あんたが責任認めてるんですよ。

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