2015年7月27日以前の記事
検索
連載

ホリエモンが「テレビはインターネットに完敗した」と断言する、これだけの理由堀江貴文が説く「経営者は非常識であれ」(2/2 ページ)

ホリエモンこと堀江貴文が考える今後のメディアビジネスの方向性を語ってもらった。堀江は2020年3月、日本のメディアが成功していないカルロス・ゴーン氏の単独インタビューを実現した。「あらためて思う。マスコミ、とりわけテレビの役割は、もう終わりつつある」という。ホリエモンのメディア論とは?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

テレビはオワコン

 テレビが社会に残っているのは、単に惰性だ。視聴者の大部分は「家にあるから見ている」人たちだと思う。

 テレビというメディアに価値が残っているとすれば、歴史と伝統ぐらいだ。実質的にはオワコンと化している。一方で歴史と伝統は、意外と強いのも事実だ。登録者数が数十万人クラスの人気YouTuberが、自分のチャンネルで、テレビ出演のオファーを大喜びしているのを見ると、なんで? と不思議に思う。

 世間一般においては、テレビはもう少し、最大のメディアであり続けるのだろう。

 実質的には、発信する最強のプラットフォームは、もはや個人の手に移っている。

 僕自身は、テレビのメディアとしての効率の悪さに、うんざりしている。ライブドアを経営していた時代までは、稼働時間の割に広告宣伝のコストパフォーマンスがよかった。スケジュールの許すときは、積極的にテレビに出ていた。

 でも近頃は、ひどく悪い。拘束時間が長すぎる。ギャラも驚くほど安い。コメンテーターで出演しても、しょうもない質問しかされないし、ウザい共演者に絡まれる。

 好きなことをTwitterで呟いて炎上した方が、広告宣伝のコストパフォーマンスはいい。公式動画を磨いていく方が、はるかに効率的だ。スケジュールが合って出演できたとしても、Zoomで対応できる。もうスタジオに出向く面倒は、引き受けたくない。コロナパニック以降は、「僕自身がメディア」の体制へ、より注力していくだろう。(敬称略)

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る