連載
YouTubeで大ブレイク中のひろゆき、コロナ禍で人気の秘訣はどこに?:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/3 ページ)
コロナ禍を機に露出が増えた有名人といえば、元「2ちゃんねる」管理人の西村博之氏(通称:ひろゆき)だ。同氏におけるYouTubeチャンネルの動向を確認すると、ひろゆき氏はコロナ禍をうまく味方につけて自身の登録者数・再生数を伸ばしていることが分かる。
コロナ禍を機に露出が増えた有名人といえば、元「2ちゃんねる」管理人の西村博之氏(通称:ひろゆき)だ。
同氏におけるYouTubeチャンネルの動向を確認すると、ひろゆき氏はコロナ禍をうまく味方につけて自身の登録者数と再生数を伸ばしていることが分かる。そして、大きく伸びたタイミングには規則性がある。それは、20年4月、21年1月、21年3月だ。いずれも全国ないしは一部地域で緊急事態宣言下におかれていたタイミングなのだ。
外出自粛によって、いわゆる「おうち時間」が増加したことも要因としてはあるだろうが、それはどのYouTuberにもいえる。大ブレイクの理由としては不十分だ。ひろゆき氏がブレイクした真の理由は、次の2つの要素に集約されると筆者は考える。
それは、「コロナ禍における視聴者のニーズをうまくくみ取ったお悩み相談」というコンテンツへのポジショニングと、「第三者による切り抜き動画」をマーケティングツールとして昇華したことだ。
関連記事
- 仮想通貨を大暴落に導いた“ESG”とは何者なのか
あのイーロン・マスク氏も太鼓判を押していたビットコインが、今大暴落している。この暴落相場の背景には、中国による規制や、納税のための換金売りのタイミングが重なった点ももちろんあるが、やはり最大の要因はESG懸念に基づくマスク氏の「心変わり」にあると見られている。 - TwitterがClubhouseやインスタをパクる切実な理由
「スペースは完全にクラブハウスのパクりだ——」。Twitterが4日に正式発表した、ライブオーディオルーム機能の「Twitter Spaces」(スペース)の正式発表でSNS上は騒然とした。昨年末には、インスタグラムのストーリー機能がモデルとなっているとみられるFleet(フリート)が追加されていることもあり、ここ半年でTwitterの機能は著しく拡大したといっていいだろう。 - YouTubeが落ちた日、ユーザーはどこに行った? データで解析
世界から突然YouTubeが消えたとき、人々はどこに居場所を求めるのだろうか。圧倒的なシェアを誇るYouTubeがなくなったとき、ユーザーはインターネットのどこに居場所を求めたのだろうか。今回はGoogle Trendsデータインターネットユーザーの動向を日米で比較した。 - 楽天で相次ぐ“ポイント改悪”……それでも顧客は流出しない?
楽天ゴールドカードのポイント還元率が減少するまで、あと3週間を切った。楽天がポイントにメスを入れる背景には、国際会計基準(IFRS)ではポイント還元のカットは売上高を直接押し上げる効果があるからだ。一方で、このようなポイント還元のカットが今後幾分か重なったとしても、急激な顧客離れは起きにくいと考えている。なぜなら、顧客のスイッチングコストが大きいからだ。 - サクラ革命が月数千万の売り上げ捨ててもサービス終了させたかった理由
大型スマホゲームのセガ「サクラ革命」が、リリースからわずか半年程度でサービス終了となる。一部で噂されるサクラ革命の開発費30億円という数字が事実であるとするならば、なぜ多額の開発費をかけたスマホゲームが、ここまで早いスピードで撤退に追い込まれたのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.