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NFTアートの価値とは? 知られざる3つのメリット(4/5 ページ)

最近巷でNFTアートが人気を集めています。NFTアートとは何なのか(あるいはそもそもNFTとは何なのか)、この人気の理由は何なのか、今後どのようなことが起こりうるのか見ていきたいと思います。

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NFTアートの価値

 一般的にはデジタルアートとNFTをひも付けたものがNFTアートと呼ばれています。現行のアートの世界では取り扱われる作品のほとんどが一点物であるため、NFTによって与えられるデジタルコンテンツの一意性は、特に重要になってきます。リアルアートに比べて簡単に複製できるデジタルアートはその希少性を担保することが困難でしたが、NFTの技術により「一点物のデジタルアート」が実現可能になるのです。その結果、美術品としての価値も向上し、必然的に投資財としての魅力度も高まっていくと言えるでしょう。


スタートバーンでは、NFTにアート作品に関する情報を記録し、アート作品とブロックチェーン上のデータをひも付けるためのICタグも提供している

 さらには、今後NFT・ブロックチェーンの技術を用いてアート作品の活用の幅はさらに広がっていくと考えられます。アート作品の権利関係(著作権やその利用権など)がブロックチェーン技術で明確化されることで、いままで運用が煩雑であったアート作品の版権利用、特にはデジタルデータの活用がより活発化するでしょう。

 それはデジタルアートに限らず、リアルアートにも大きな影響を与えます。倉庫で眠っていたアート作品のデジタルスキャンデータを美術館の展示用に貸し出し、そこから収益が得られ、さらにその収益の一部が自動で元の作家にも還元される——といったことも、作家が作品の版権利用に関する規約を設定しブロックチェーンに記録することで実現可能になるのです。

 このようにNFTの技術により、アート作品のマーケット価値が向上されるだけではなく、美術品としての体験の幅も大きく広がることが期待されます。

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