コラム
「リスキリング」とは何か 有能な人材が欲しいなら、必要不可欠:注目の言葉(1/2 ページ)
新しいスキル・能力・知識を身につけていくことを指す「リスキリング」。これまでも「学び・学習(学び直し)」や「人材教育・人材育成」などがあったが、このタイミングでリスキリングに注目が集まるのはなぜか。
リスキリングとは、新しいスキル・能力・知識を身につけていくことの総称だ。このキーワードが日本で一定の認知を獲得したのは、2019年3月に公表された「IT人材需給に関する調査」(経済産業省委託事業)であろう。
本報告では、将来予測されるIT人材需要に対して、数十万人規模の量的不足、質的な不足──すなわち、従来型ITスキルから先端ITスキルへの転換が指摘されている。そのためには「Reスキル(リスキル)率」を設定し、需給ギャップを戦略的に解消していく必要性が指摘された(図表1)。
これまでも「学び・学習(学び直し)」や「人材教育・人材育成」として、教育機関や個人の自助努力などの取り組みはあった。しかし産業構造転換に立脚しながら、ITのような専門スキルに関して、具体的な質と量の転換に言及されているのは新鮮だった。
リスキリングが注目される理由
関連記事
- 新卒応募が57人→2000人以上に! 土屋鞄“次世代人事”のSNS活用×ファン作り
コロナ禍で採用活動に苦戦する企業も多い中、土屋鞄製造所の新卒採用が好調だ。2020年卒はたった57人の応募だったが、21年卒は2000人以上が応募と、エントリー数が約40倍に急増した。その秘訣を聞いた。 - なぜ? YKKが「定年廃止」を決めた理由 65歳以上の評価・報酬はどうなるのか
YKKグループが4月、定年制度を廃止した。日本企業では、当たり前の制度として定着している定年だが、その廃止を決めた理由は何か。その背景を取材した。 - DXを阻むのは「雇用文化」? 日本企業が改革できない“3つの理由”
なぜ、日本企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)をうまく進められないのだろうか。ITエンジニアの雇用と育成にまつわるサービスを提供するpaizaの社長の片山氏が、「DXとは何かの理解」「雇用文化」「経営」の3つの側面から解説する。 - リモートワークで360度評価が機能しない──成果主義に変更すべきですか?
リモートワークが1年続き、360度評価が形骸化。定性評価は廃止し、定量評価のみの成果主義に変更したほうがいいのだろうか。人事コンサルタントが解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.