2015年7月27日以前の記事
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NTT東日本、コーンテック AIカメラで豚の最適な出荷時期を判断畜産業にDXの波到来か

コーンテックはNTT東日本と連携し、AIカメラで豚のベストな出荷時期を見極める実証実験を開始した。畜産業は熟練者の経験や勘に左右されることが多く、ノウハウの継承などが難しい業界だった。今回の実証実験が畜産業の効率化・省力化や知見の継承を推進する一歩となるか。

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 畜産業のコンサルティングを手掛けるコーンテック(熊本市)はNTT東日本、養豚を手掛ける臼井農産(神奈川県厚木市)とAIカメラを活用した実証実験を7日から始めた。収集した豚の体重・体格・肉質データをもとに最適な出荷タイミングを見極めるのが目的。


3社で連携して実証実験を進めていく(画像:リリースより)

 神奈川県では豚の飼養戸数が減少傾向にあったが、一戸あたりの飼養頭数は2018年から19年にかけて1000頭以上に増加しており、効率的な飼育が求められている。

 NTT東は19年から神奈川県養豚協会や神奈川県畜産技術センターと連携。IoTを活用し、「飼養環境の見える化」に取り組んでいた。4月には臼井農産と連携し、豚舎内の適切なCO2濃度を模索する実証実験を行った。


畜産業界はDXで変わるのか(画像提供:ゲッティイメージズ)

 今回の実証実験では、NTT東のサポートのもとコーンテックのAIカメラを活用し、臼井農産の豚の体重・体格・肉質の計測を行う。飼育状況データを蓄積し、適切な飼育・出荷のタイミングを判断していく。また、蓄積した計測データと飼育・出荷判断データから熟練作業員のノウハウや知見を継承するとともに、出荷量・質の安定化を目指す。実証実験は22年3月末までの予定。

 今後コーンテックは、本取り組みで収集したデータを活用し、神川県内における養豚業へのIoTサービスの導入をサポートしていく。

【訂正:2021年6月14日午後2時 初出で「1000頭以上増加しており」と記載しておりましたが、「1000頭以上に増加しており」に訂正いたします】

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