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ファストリ、業績予想を下方修正 増収増益も国内・中国で販売に苦戦(2/3 ページ)
ファーストリテイリングは7月15日、2020年9月〜21年5月期の連結決算(国際会計基準)を発表。大幅な増収増益となった一方で、国内や中国の売り上げが計画を下回っているとして、今期の業績予想を下方修正した。
海外ユニクロ事業は全ての地域の業績が大幅回復
海外ユニクロ事業の売上収益は7396億円(前年同期比9.8%増)、営業利益は977億円(同88.7%増)と、増収、大幅な増益となった。上期は東アジアの事業の収益性が改善したことで、大幅な増益。第3四半期連結会計期間の3カ月間も全ての地域の業績が大幅に回復した。
地域別では、中国大陸市場は大幅な増収増益となった。韓国は、売上総利益率、販管費比率が改善した結果、営業利益が黒字に転換。その他アジア・オセアニア地区(東南アジア・オーストラリア・インド)は、大幅な増収、営業利益は黒字に転換した。北米と欧州は、新型コロナウイルスの感染状況が改善したことで、大幅な増収、赤字幅は大幅に縮小した。
中国大陸市場では、大幅な増収増益だったものの、計画を下回った。ジョガーパンツやTシャツ、UVカットなどの夏物商品やラウンジウェアなどの売り上げが好調で、既存店売上高は2桁増収、EC売上高も増収だった。
前年は5月の労働節商戦が、新型コロナ収束後の反動消費で非常に好調だった一方、今年は消費が国内旅行にシフトするなどの変化があり、小売市場全体の需要がやや低下傾向だった。これまで売上をけん引してきたUTのニュース性やお客への訴求が弱かったことで、中国圏全体の業績は、会社計画を下回る結果となった。一方で北米、欧州の収益性が計画以上に改善した結果、海外ユニクロ事業全体の営業利益はほぼ計画通りとなった。
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