2015年7月27日以前の記事
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体温で発電する「マザーブレスレット」にざわつく 開発の狙いは?充電不要(4/6 ページ)

24時間365日体調を自動で計測する「マザーブレスレット」が、健康意識の高い人々をざわつかせているようだ。クラウドファンディング「Makuake」で展開したところ、支援金は4500万円を突破。開発担当者にヒットの裏側などを聞いたところ……。

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時計・通知などの追加機能をすべて外した理由

 マザーブレスレットは、時計・通知・GPSなど健康情報に関連性のない機能は付けず、心拍、睡眠、体表温、歩数、カロリーの計測のみに集約されている。この狙いはどこにあるのだろうか。

 「理由は大きく2つあります。活動量計は健康管理が最大の目的であり、それ以外の機能に消費電力を使うのは本末転倒であること。そして、デジタルの通知や時間に追われる心理的なストレスを減らしたいと考えたことです。技術的にはGPSや通知などの追加機能付与は可能ではありましたが、健康を見守るために大きな効果を期待できないものは、どんどん外してシンプルさを追求しました」


マザーブレスレットの開発を担当するメディロムの植草氏

 機能を集約させたことで、結果的に電力不足のリスクを回避し、価格を抑えることにもつながっているという。

 「企画開発段階では、時計機能がほしいという声は一定数ありましたが、ファッション的な要素として時計を身に着けたい人は、お気に入りの時計がすでにあると思うんです。それに、時間はスマホで確認できますし、時計機能がなくても困らないですよね。それなら機能を集約させたほうが商品価値が高まると考えました」

 長時間身に着けたときの違和感や不快感を軽減するために、軽さも重視した。本体とストラップをあわせて約30グラムと、アップルウォッチのもっとも軽いタイプ(コンタクトアルミニウム)とほぼ同じ重さだ。今後、ストラップを複数用意し、付け替え可能な仕様を予定しているそうだ。

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