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コロナ禍でも改革断行で黒字転換のアダストリア 多ブランド展開で進める“差別化”と“課題”:磯部孝のアパレル最前線(1/4 ページ)
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開するカジュアル衣料大手アダストリアの22年2月期第1四半期(21年3〜5月)の決算が好調だ。
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開するカジュアル衣料大手アダストリアの22年2月期第1四半期(21年3〜5月)の決算が好調だ。
売上高463億円(前年同期比39.4%増)、営業利益6.2億円(前年同期は47億円の赤字)、純利益2.6億円(同36億円の赤字)と前年のコロナ休業対比という要因が一番に挙げられるものの、在庫抑制、EC売り上げの伸びなど、コロナ下で取り組んできた成果も生まれている。
同社が力を入れているECサイト「ドットエスティ」の売上高は、四半期での過去最高を更新。国内売上高に占めるEC比率は32.3%で、うち17.7%が「ドットエスティ」による売り上げだった。会員数は1230万人となり、前期末比で60万人増加した。
また、今期はグループ連結で約130億円の投資を行う予定としている。店舗開発に64億円、システムに47億円、海外に9億円といった内訳だ。今回はそのアダストリアが特に力を入れていく店舗開発にフォーカスをあてながら解説し、今後の課題についても指摘してみたい。
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