コロナ感染報告、「医療施設や福祉施設」は急減 「店舗」は約2倍に増加
ニュース速報アプリ「NewsDigest」は、全国の新型コロナ感染事例のある施設の情報を収集し、ユーザーが地図で確認できる。同機能の蓄積データ、累計3.6万件を分析したところ、従来と比べ第5波では「医療施設」や「福祉施設」の全体に占める割合が急減、一方、「店舗」の割合が約2倍に増加したことが分かった。
JX通信社(東京都千代田区)は、ニュース速報アプリ「NewsDigest」で蓄積した新型コロナウイルスの感染事例がある施設のデータ3.6万件を分析した。その結果、第5波では従来と比べて、新型コロナウイルスに感染した施設全体に占める医療施設や福祉施設の割合が急減した一方、店舗の割合が約2倍まで増加したことが分かった。
NewsDigestでは新型コロナに感染事例のある施設の情報を収集し、ユーザーが地図で確認できる機能を提供している。同機能を用いて感染事例報告があった施設のデータを時系列で分析したところ、第5波では「医療施設や福祉施設」の割合が急減し、7月26日〜8月1日でみると全体の3.5%にとどまった。
2月には45.2%を占める時期があったものの、医師へのワクチン接種が始まった2月中旬以降、高齢者への接種が本格的に始まった5月中旬以降、割合は減少した。
一方、飲食店やスーパー、百貨店など店舗の占める割合が71.2%と、第3波の平均(約30%)の2倍以上に増加した。感染力が強いとされるデルタ株により職場や店舗での感染事例は急増していて、「密」を回避する重要性が可視化されたといえそうだ。
同アプリでは新型コロナウイルス感染拡大初期より、全国の自治体や企業などが発表した感染事例のある施設の情報を収集してきた。アプリのユーザーが近所の感染事例を地図でチェックできるよう、外出時の接触リスクを可視化している。昨年来蓄積されたデータは累計3.6万件、カバーしている感染者数は延べ12.7万人に上る。
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