「誰の心にも響かないエンゲージメント向上策」を生まないために、人事ができること:今日からできる組織改善のススメ(1/2 ページ)
コロナ禍をきっかけに、エンゲージメントサーベイを活用する企業が増えた。しかし、サーベイ結果により組織の問題点が分かっても、適切な解決策につなげられない場合が多い。効果の高いエンゲージメント向上施策を行うためにはどうしたらいいのだろうか? 3つのポイントを紹介する。
コロナ禍による在宅勤務などでコミュニケーションが希薄化し、従業員のエンゲージメントの低下を心配する人事や経営者の声をよく聞きます。そこで、エンゲージメントサーベイを活用し、定期的に自社の従業員エンゲージメントを測定しているという企業が増えました。
従業員の様子を把握できる環境が整ってきた一方で、サーベイによって問題点は見えてきても、どのように解決策を考えれば良いか分からなかったり、施策を実行してもなかなか効果に現れずお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、効果の高いエンゲージメント向上施策を行うために気を付けるべき3つのポイントを紹介します。
著者プロフィール:柳川小春(やながわ・こはる)
Fringe81株式会社 COO室マーケティング戦略室室長
1994年生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、Fringe81株式会社に新卒で入社。新規事業開発本部に配属されUniposの立ち上げ時のPRやカスタマーサポート、マーケティングを担当。2020年よりUnipos株式会社マーケティング執行役員に就任。2020年10月より現職。心理的安全なチームづくりを実践中。
Twitter:@Koharu_Yanagawa
(1)誰の心にも響かない施策にしないためには
多くの場合、エンゲージメントスコアは組織全体で測定します。そのため、「組織全体のエンゲージメントを高めるにはどうしたらいいか」という方向性で施策を検討することが一般的でしょう。
しかし、全員のエンゲージメントを等しく高めようとすると、かえって誰の心にも響かない施策になってしまうことがあります。では、どうしたらいいのでしょうか。
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