ワークマン、見た目や素材にこだわった作業服を展開 新業態「プロ」の“シンボル的製品”:“本業重視”の姿勢を強調(1/3 ページ)
ワークマンは2021年12月、東京都板橋区に職人向けの新業態「WORKMAN Pro(ワークマンプロ)板橋前野本通り店」をオープンする。
ワークマンは2021年12月、東京都板橋区に職人向けの新業態「WORKMAN Pro(ワークマンプロ)板橋前野本通り店」をオープンする。同社はこれまで一般客向けの商品の比率を高めた「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」への改装や「#ワークマン女子」の出店を加速していた。店名に「プロ」と付け職人が入りやすい店舗を目指し「本業重視」の姿勢を示す。
ワークマンではここ数年、一般客向けの商品を買い求めるお客が増え、駐車場や店内の混雑が続きプロ向けの商品を買い求めるお客が入店できない事態が続いていた。そこで、ワークマンプラスや#ワークマン女子の出店を加速することで客層を分散し、職人が必要とする商品を常に買える環境を整える戦略を取っていた。
しかし、20年の#ワークマン女子開店以来、SNSでは「悲報!俺たちのワークマンはどこへいった」「女性客が多く店舗に入りにくい」との声があがっていたという。
そこであらためて「本業重視」の姿勢を見せるため、ワークマンプロの出店を決めた。店名に「プロ」と付けることで「職人向けの店舗である」ことを明確にし、職人がより買い物をしやすい店を目指す。
なぜ1号店が板橋前野本通り店なのか、それにも理由がある。板橋区内には国内トップクラスの売り上げを誇る「ワークマン」がある。作業客の需要が高いエリアでプロ向け製品に特化した店舗を開設し、どこまで客層のすみ分けを図れるか検証するとしている。
ワークマンプロの出店は、既存店の改装を中心に進める。特に首都圏のワークマンは、駐車時間の長い一般のお客が多く利用するワークマンプラスへの改装ができない。そこで「プロ」に改装し作業客の利便性を高めるとしている。また、ワークマンプロの出店に向け、若い職人客の取り込みを目指して素材や見た目にこだわった「スタイリッシュ作業服」に本格参入する。
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