ワークマン、見た目や素材にこだわった作業服を展開 新業態「プロ」の“シンボル的製品”:“本業重視”の姿勢を強調(2/3 ページ)
ワークマンは2021年12月、東京都板橋区に職人向けの新業態「WORKMAN Pro(ワークマンプロ)板橋前野本通り店」をオープンする。
スタイリッシュ作業服はワークマンプロの“シンボル的製品”
スタイリッシュ作業服はベーシックな製品と異なり、デザインの流行があるため在庫コントロールが難しい。そのため同社は今まで「参入をためらっていた」という。
同社によると、先行している国内メーカーのスタイリッシュ作業服の年間販売数量は最大で10〜15万着。しかし同社は、ワークマンプロでの“シンボル的製品”として展開するため、シリーズ合計で120万着を生産する。同社のプライベートブランド(PB)作業服で最も売れた製品は年間60万着なので、120万着がいかに強気かが分かる。
なぜ強気の姿勢で参入するのか、その理由について同社は作業服のスタイリッシュ化と、アウトドアや女性客の需要が見込めるためと説明している。
近年は作業服の「スタイリッシュ化」が進み、同社が強みとしてきた汎用型の作業服では35歳以下の若い客層のニーズを取り込むことが難しくなっていた。また、ジャケット、パンツとセパレートで展開することでファッション性が高まり、普段着やアウトドア時の着用も想定できるとしている。
スタイリッシュ作業服のPBブランド、「PRO CORE(プロコア)」シリーズでは「ブラストデニム」「スーパーストレッチ」「ブラックエディション」「ヒータージャケット」を展開する。
8月下旬に発売するブラストデニムは、20年にテスト販売し好評だったデニムを採用。ジャンパー3900円、ジョガーパンツ2900円の価格設定とし、50万着を生産する。
またストレッチ性を強化した「PRO CORE SUPER STRECH」は、市場価格の3分の1となるジャンパー2900円、カーゴパンツ1900円で展開。シルエットにこだわり、日常使いできる商品として一般のお客や女性客にも訴求する。
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